〜大切な貴方へ〜

アルシル編



いつも冷静で、隙が無くて、無愛想だった貴方。
でも、大切なものを守る姿勢はとても・・・とても凄まじくて。
小さな体を盾にして、いつも一人で戦っていたわね・・・
自分の命と引き換えに、国を守るほどに。
私は、少しも貴方の役に立たなくて、ただ見ているだけだった。


悔しくて、悔しくて、


何度も、何度も自分を責めたわ・・・。
でも、貴方はそんなこと、望んでいないのよね・・・。

だからこそ・・・

・・・いえ、せめて・・・私は精一杯戦うわ


貴方が守ろうとしたその国を守るために。


貴方の意思を受け継いで。

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