...Geo Conflict4..........
〜The Lost Holy-sword〜(前編)
〜The End of Reincarnation〜(後編)

―冒頭編―――


迷宮の調査を終えたエステロミア傭兵団は、戦いの結果を王に報告するために帰還した。
そこにいた魔族が残した不気味な予言「”黄泉の黒王”オドモックが動き始めた」の報を聞いた王は、恐怖におののく。
”オドモック”とはいにしえの昔に大陸を支配し、100年前にもよみがえったという強力な魔王の名である。
魔王の復活を心配した王は、オドモックを封印した墓所を確認するために傭兵団を派遣するが・・・
果たして傭兵たちは、全ての元凶、黒王の復活を阻止できるのだろうか・・・?



マールハルト 「エステロミア傭兵団、遺跡調査の任を果たし・・・、
          ただいま遠征より戻りましてございます
          傭兵団長に代わり、マールハルト以下5名。報告に参りました」

国王     「うむ、まずは無事で何よりだマールハルト卿」

マールハルト 「はっ、恐れ入ります」

国王     「では、早速だが報告を聞こう。
         伝令よりだいたいの報告は受けたが、傭兵からの詳細を聞いておきたい」

マールハルト 「御意。ではジョシュア。まずは冥王について報告せよ」

ジョシュア   「はい。我々は遺跡を探索中、巨大な魔族と遭遇しました。
         この”冥王”と呼ばれる魔族を打ち破り、なんとか帰還することができたのですが・・・
         魔族はこう言い残しました。
         『黒王”オドモック”が動き始めた』・・・と」

国王     「ふむ。興味深い話よ。しかし、こと”黒王”となれば冗談や間違いでは済まされぬ・・・」

ハヅキ     (ねぇ、シャロット。黒王ってなんなの?)

シャロット   (黒王・・・記録によれば、古の昔にこの大陸を支配した強大な魔王。
         100年程前にも蘇り、その時には2つの町が海の底に沈んだとか・・・
         その他にも大きな被害が出たと聞いていますわ)

ハヅキ     (そんなものがよみがえったら・・・)

マールハルト (これ、控えよ。御前であるぞ)

国王     「黒王は、南方にある”黒王の墓所”に封じられているはず。
         もし封印が解かれれば、大きな災いとなるだろう・・・)

マールハルト 「はっ、まこと仰せの通りにございます。
          ・・・今一つ、報告が・・・。ガレス、例の剣を」

ガレス     「黒騎士が帯びていた魔剣 ”デスシャドウ” でございます」

国王     「黒騎士・・・報告は聞いているが、いったい何者であったのだ?」

ガレス     「皆目・・・見当が付きませぬ」

ジョシュア   「血に飢えた剣、全身を包む邪気。
        悪鬼のごとき様相・・・・。
        ひたすらに闘いを求めさまよう・・・そのように見受けられました」

国王     「そのような者が現れたか。黒王のことといい、無視できぬことばかりよな・・・
         ・・・マールハルトよ、傭兵団には次なる使命を与える。
         ただちに部隊を編成し、黒王の封印を確かめてくるのだ。
         封印が無事ならば良し。だが、わずかなりとも異変あらば、即刻手を打たねばならぬ」

マールハルト 「仰せの通りに。皆も聞いた通りである。
          すぐ準備にとりかかるのだ」

国王      「バルドウィンよ・・・」

バルドウィン  「老いぼれめならここにおりますぞ、陛下」

国王      「傭兵団長・・・我が弟の周囲に変わりはないか?」

バルドウィン  「なに、変わりはありませぬ。周りには傭兵達もおりますし・・・
         刺客が来たとしても、心配ありますまい」

国王      「そうか・・・。引き続き周囲に気を配るように頼む」

バルドウィン  「仰せのままに・・・。
         ・・・では、私も失礼いたしますぞ」

国王      「うむ・・・。」

国王      「・・・・・・・。」

国王      「今回も顔を見せず、か。フッ、わしも人のことは言えぬが・・・」




国王とバルドウィンの哀愁漂うちょっと謎な会話付け版。
本当にこの二人はなんなんでしょう?ただの王と傭兵にしては親密というか、信頼関係がしっかりしてるというか。
傭兵団最古参のバルドウィンだからこそ、そういう信頼が生まれるのかしら?
それにしてもバルドウィンさん・・・「ここにおります」って一体どこから・・・
私のイメージとしてはカーテンの裏からというのがありますが(爆)
もしかしたら床板とか天井とかからかもしれないと思わせる辺りバルドウィンさんが如何にお茶目なキャラということが分かる・・・(←論点ズレてます)

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